わたくし30歳の頃に、白内障の手術をしました。
白内障は、水晶体が濁ることで視界がぼやけたり、光をまぶしく感じたりする眼の病気です。健康に生きてきた人でも加齢により、いずれほとんどの人が罹患してしまいます。
だいたいは60歳以降で症状が起き始めるのですが、若くてもなる人がいるのです。原因は色々ありますが、私の場合は持病のアトピー性皮膚炎と、向精神薬の服用によるものかと思われます。
私のように、若くして白内障に悩んでいる方もいらっしゃるはず。手術したほうがいいのか、そうでないのか。いろいろ調べたけどよくわからない、という方、ひとまず私の体験談を聞いてください。
結論から言うと、手術してよかった!ということなんですけどね。
視界が白く濁って見える
症状に気づいたのは26歳のとき。左目と比べて、右目がどうも眩しく感じるのです。屋内では何ともありませんが、日中に外に出ると明らかでした。
アトピー持ちが白内障になりやすいのはもともと知っていたので、「ついに来たか…」と思いましたね。意外と早いな、とも。
白内障は自然に治ることは絶対にありません。水晶体が劣化しているわけですから、どうにもなりませんよね。
症状が出てから1年くらいは様子を見ていたのですが、少しずつ悪化しているような気がしました。眩しさの軽減のために、サングラスをかけるようになりました。
まだ、大きく生活に支障が出るほどではなかったのですが、どうせ自然治癒がないのであれば放っておいても仕方ない。そう思い、眼科にかかることにしました。
眼科で言われたのは、「確かに白内障の症状はあるけど、深刻じゃない。手術をするかはあなたの判断に任せる」と。
そもそも白内障の手術というのは、濁ってしまった水晶体を粉々にして取り出して、人工のレンズに取り換えるものなのです。つまり、後戻りができません。
人工レンズになることの最大のデメリットは、老眼のような状態になってしまう1こと。すなわち、眼のピント調整が効かなくなって、近くが見えづらくなってしまうということです。もともと老眼のお年寄りには大したデメリットではありませんが、若い人にとってはこれを受け入れるかどうかは悩みどころですよね。
結局、私はそのときは手術を受けませんでした。これは私が熟慮した結果というよりは、お医者さんがイマイチ乗り気じゃなかったからですね。左目は濁ってないし、このまま生活できるだろうということで。
そのまま、3年ほどが過ぎました。
その間も白内障は進行していくばかり。テレビやスマホの画面も見づらくなり、車の運転も怖いと思うように。さすがに放置しているわけにはいかず、再び眼科に行きました。
今回ははじめから手術するつもりだったので、悩むこともなく決めました。たとえ老眼になっても車の運転はできますし、構わないという気持ちでした。見えづらい状態はかなりのストレスでしたし、とにかく早くなんとかしたかった。
白内障の症状が酷かったのは右目だけだったのですが、左目にも兆候があることや、術後の視力が大きく変わってしまうことから、互いの目の視力が大きく違っていては生活しにくいという理由で、両目のレンズを取り替えることになりました。
ちなみに、価格はつけるレンズの種類やその人の所得とかによっても異なるのですが、私の場合は6万円でした。
そして手術へ…
12月に眼科にかかり、1月に手術ということになりました。この間、不安というよりは楽しみでしたね。4年間の濁りや眩しさから、ついに開放されるんだと思うと嬉しくて。
数日前から点眼薬をさす必要がありますが、それ以外の準備は特にありません2。前日の飲酒や暴食はやめてね、とかそのくらい。
当日は院内のリラクゼーションルームに通され、瞳孔を拡げる点眼薬を打たれながら待機します。待機中もスマホは触ってても良いとのことでした。
1時間弱ほど待ったあと、ついに私の番がやってきました。車いすに載せられて、手術室に向かいます。ここまでくるとさすがにちょっと緊張してしまいました。やっぱり手術っていう響きがもうね…ちょっと怖い。
両目に麻酔をかけられているとはいえ、手術中はなんとなく気持ち悪いです。しかも、なるべく眼球を動かさないようにしなければいけないので、それを意識していると疲れます。痛みはないけど、不快感に耐えなければなりません。
30分くらいで終了し、リラクゼーションルームに戻って待機します。術後すぐは全く何も見えない状態でしたが、徐々に見えるようになります。一時間後には帰宅の許可が出たので、自前のサングラスをしてゆっくり歩いて自宅に帰りました。
術後一週間は基本的に洗髪禁止ですが、美容院で仰向けに洗ってもらう(眼に水が入らないような洗い方)のは可です。しかし、私は行きつけの美容院がなかったので、洗わずに我慢していました。…でも3日経つとやっぱり気持ち悪くなってきたので、頭の後ろ半分だけはお風呂で洗っちゃいました。あんまり良くないと思います。
寝ている時に目をこすらないように、プラスチックの眼帯をつけてから寝ます。また、術後1カ月程度は1日3回の点眼をしなければなりません。
半年くらいは定期的に眼科に通い、合併症などが出ていないかを調べます。幸いなことに、私は何もありませんでした。
景色が戻ってきた!
レンズが新しくなってまず感じたことは、「世界が明るく輝いてみえる!」です。大げさかもしれませんが…いや、大げさじゃない。何年間もしろ〜く濁った風景を見てきたわけですから、そこから解放されたらすべての景色が美しく見えますよそりゃ。
視力も変わりました。もともと0.1にも届かない激弱視力だったのですが、レンズを取り替えたことにより0.1くらいに3。家のなかではメガネ無しで生活できるようになりました。逆に、老眼状態になったことにより、メガネをかけているときに近くが見えなくなりました。これは事前にわかっていたことなので、仕方ないですね。
予測していなかった困りごとは一つもなく、手術から半年以上たった今は問題なく生活しています。目薬ももう差していませんし、次に眼科に行くのも4カ月後です。手術してよかったと思っています。
白内障の手術はそんなに怖いものではないですし、生活がぐっと良くなること間違いなしです。ぜひ皆さんも検討してみてくださいね。
(こちらは個人の体験談ですので、仔細が間違っていることもあるかもしれません。ご了承ください。白内障の手術をお考えの場合は、まず近くの眼科医に相談をしてみてください。)


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